【日本のエレクトロニクス市場の視点】富士スピードウェイのレースのご案内

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フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社のディビッド M. ユーゼ代表取締役社長に、日本の半導体・エレクトロニクス市場についてインタビューをしました。

そして、週末に著名な富士スピードウェイでの自動車レースへご招待!
ディビッド社長が、私たち予約購読者、読者の皆様を、あの著名な富士スピードウェイで2013年9月20日から22日まで行われる自動車レースにご招待します。(参加登録については下記のリンクから) そこではレース観戦に加えて鈴木亜美のDJライブとダンス・パーティを楽しむことができます。さらに未来の自動車技術とカーエレクトロニクスを間近に見るチャンスです。詳細と登録方法については下記をお読みください。
http://www.freescale.com/TheFreescaleExperience

—ディビッド社長の記事やインタビューを拝見すると、日本の半導体業界について大変楽観的であることを仰っています。一方エルピーダの前CEOの坂本幸雄氏は9月5日付の日経新聞のインタビュー記事において、ルネサスが再建の最中で、エルピーダをマイクロン社に売却できたのはエルピーダにとって最善の策だったと述べています。日本の半導体業界の将来像をどう予測していますか。

日本の半導体各社は驚嘆すべき知的財産を保有しています。このような財産をテコに使わないというのは、日本経済にとっては明らかに機会を失してしまうことになります。
合併や再建はその痛みや複雑性にかかわらず、通常改革は避けられません。このような改革が技術革新を促進する決定的な投資を行うためのより良い製品構成や組織規模を可能にしていきます。ニーチェの言葉に「あなたを殺すことまではできないものがあなたを強くする」というものがあり、日本の諺でも「雨降って、地固まる」と似たものがあります。
日本は今後もICの設計技術のリーダーであり続けることは明らかです。半導体製造において首位の座に返り咲くかどうかは、日本政府あるいは「日本株式会社」における優先度に大きく依存するでしょう。

—少なくとも「アベノミクス」が発表されるまで、そして今オリンピック開催地決定に湧くまでは、世界中の企業が日本の経済成長に対して悲観的でした。フリースケールの日本での成長は如何ですか。また日本の電機業界での将来の経済成長はどう予測されますか。

当社は日本のお客様の期待に沿うあるいはそれを超えるために、多大な努力を払っています。日本市場に対する私どもの覚悟は、ただの納入業者ではなく、日本の言葉にある「死に物狂い」でお客様のパートナーになるということです。私どものお客様は私に、納入業者の部分を少なくして真のパートナーの部分を大きくしてほしいと、繰り返し仰っています。この道をたどることによってビジネスの恩恵を得たいと考えています。
日本の独創性と高い技術知識のお客様ベースが今まで製品の技術革新を動かしてきましたし、今後ともそれは続くでしょうし、世界市場で首位の座に立ち続けるでしょう。

—私は日本は驚嘆すべき創造力を持っていると思います。一例としては、モバイル・インターネットは世界中で最も成長した業界であるが、この主要なものは1999年にドコモ、KDDIとJ-Phone(当時)が生み出したものです。また中村修二氏が殆ど一人で生み出したGaN LEDの革新的技術は世界中の照明業界に革命をもたしました。フリースケールは日本では研究開発はどのくらい行っていますか。

日本においては、富士電機、アルプス電気、直近ではローム㈱といったグローバルの技術リーダーとパートナーとなっています。このような素晴らしい日本のパートナー企業と新しい技術やソリューションの開発を続けて行き、このような研究開発パートナーシップを広げて行きます。
フリースケールは、次世代の衝突防止やアクティブ・セーフティのソリューション開発のために、東京大学、ソフトウェア/ハードウェアの開発パートナー、自動車業界のお客様とパートナーシップを持っています。

—よろしかったらフリースケールについてもう少し紹介してください。今最もエクサイティングな製品は何でしょう? ディビッド社長は会社をどの方向に導きたいですか?

自動車メーカー/システム機器メーカーやエンドユーザーは、ADAS(先進的なドライバー・アシスト・システム)、特にレーダー、画像技術に基づく安全のソリューションに強い興味を示しています。フリースケールは、現在そして将来における最も先進的なソリューションのためのレーダーIC、ロジックICを提供しています。
もしあなたの車に衝突警報やパーキング・アシスト機能がついていましたら、それはおそらくフリースケールの技術に基づくものでしょう。
強烈に競争する文化です。私たちがいる業界においてナンバー1になるまで、お客様に満足してもらうために技術革新や努力を続けていきます。もちろんその後も努力をやめることはありません。

—フリースケールの日本での規模を教えてください。

当社は東京、名古屋、仙台に事業所があります。これに加えて、アブネット・インターニックス、丸文㈱、東京エレクトロンデバイス㈱そして(株)豊通エレクトロニクスといった全国規模の販売代理店網や、チップ・ワン・ストップ(通販)を有しています。
ビジネスの規模で言いますと、日本は最も大きく成長速度の速い市場の一つです。フリースケールは車載とデジタル通信の領域で強く、産業機械や家電分野にも足跡を伸ばしています。

—私どもに、技術、ソフトウェア、エネルギー、半導体などの新規に日本市場に参入したい、あるいはもっと成長したいという会社から、毎週数件の問い合わせがあります。日本市場に新規参入したい、あるいは成長スピードを速めたいと考えている外資系企業に対して、最も大事だと思うアドバイスありますか。
誠実であること、約束を大事にすること、良く働くこと、です。

自動車レースへのご招待2013年9月20日~22日 アジアン・ルマン・レース 於 富士スピードウェイ事前登録された方は全員入場無料

イベントの詳細と登録方法についてはこちらから
http://www.freescale.com/TheFreescaleExperience

—フリースケールは9月20日から22日まで富士スピードウェイにおいてとても興味深いイベントを開催されますね。ディビッド社長はじめフリースケールは自動車レースにおける研究開発に取り組んでおられます。これは楽しそうに聞こえますが、真剣な側面もあるに違いないと思うのですが、何故フリースケールは自動車レースに投資されているのか、フリースケールとその顧客はレースから何を得ようとしているのでしょうか。

私どもは、自動車の安全性について革新的な結果を導くことを主たる目的として、SUPER GTレースに参画しています。将来「死亡ゼロ」自動車実現に貢献することが目的です。自動車レースは、速度、振動、加重など様々な環境条件において最も過酷な環境を提供してくれます。産業機器業界での炭素繊維素材の活用、アンチ・ロック・ブレーキング・システム、トラクション・コントロール、アクティブ・サスペンション、シート・ベルトなど多くの安全性の向上の革新的技術は自動車レースから生まれています。
また自動車レースは、私どもの社員、パートナー、そしてお客様に、「ワン・グレート・チーム(OGT!)」となって共に働くことを盛り上げる要素を提供してくれます。レースが行われる週末には数百人のお客様とパートナーをおもてなししています。そこでアイディアを出しあったり、友情をはぐくんだりする機会を持つことができます。レース場の外ではお互いに競争し合っているゲストの方々が、レース場の中では協力的になります。これがフリースケールOGT!レース・プログラムを、自動車レース業界と半導体業界の両方において、真に唯一無比にしているのです。

—ディビッド社長は、私どもの予約購読者や読者を9月20日から22日までの富士スピードウェイでのイベントに招待したいと聞きました。参加するとどういうことが期待されるのでしょうか、また登録方法について教えてください。

私どもは、他では類をみないような体験をする機会を、現在・将来のお客様やパートナー、自動車レース・ファン、ご家族さらには学生さんにまで幅広い方々に提供します。体験いただけるものは以下のとおりです。

  • ソリューション・システム技術の展示
  • 技術紹介セミナー
  • アジア・ルマン・レース
  • カート・レース
  • ドリフト走行やダカールラリーの体験
  • ご自分の自家用車でのレース・コース走行
  • 鈴木亜美のDJライブとダンス・パーティ

登録は簡単です。下記のURLにアクセスしてください。入力が完成しましたら数日で受付確認メールが送られてきます。そのメールが富士スピードウェイの入場パスとなります。http://www.freescale.com/TheFreescaleExperience


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